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ロワール河流域 (2010)

2010年は均一なとても良いヴィンテージとなり、ロワールらしいワインが出来た年になりました。ナント地区からアンジュー、ソミュール、トゥーレーヌに中央フランス地区まで早く飲んでも熟成させても品質の約束された素晴らしいワインが出来ています。

アンジュー・ソミュール地区、トゥーレーヌ地区は適度な降水量に豊富な日照量と穏やかな秋を過ごします。冬は寒く乾燥しており、前年2009年に似たような環境でしたが前年に比べて少し雨が多く降り、1月も寒かったにも関わらず最終的にこの地方の平均的な天候と変わりませんでした。 発芽に遅れが見られたものの春は生育サイクルにとって素晴らしい環境となり、夏も8月から温暖な日中と涼しい夜という理想的な環境が続きます。そのため、健全で完璧な成熟を迎えたブドウが収穫されました。

ナント地区は2009年に引き続き2010年も成功を収めたヴィンテージとなりました。2009年の秋は降水量が400mmを超えるなど雨が多かった割には日照量も十分得られ、生育サイクルに最適な春と乾燥した夏といった恵まれた一年を過ごします。 ミュスカデの出来が良く、多くの生産者が昨年に引き続き長期熟成向けのキュヴェを造りました。

生育サイクルは遅れたものの中央フランス地区もまた成功を収めました。いくつかの場所では花震いも確認されています。ブドウは寒冷の差が激しく入れ替わる不規則な夏の天候のせいで成熟が遅くなります。 一時は酸度が上がりすぎましたが9月の頭から天候が戻ったおかげでバランスを取り戻します。収穫はサンセール、プイィ、コトー・ジェノワで25日あたりから開始されました。

[参照元: www.vin-vigne.com]